好きな人と生きていく

ゲームが好きな夫(J-Snake)と妻と子供の話。

お産体験記(後編)

こんにちは、お久しぶりです。

出産から5か月が経ってしまいましたが、お産レポートの続き、後編となります。

 いやー。ほんと、その時書かないとだめですね。猛反省。

 

前編では、神の手を持つ実習生(看護学校の先生)が現れ、陣痛で苦しむ私を救ってくれたことや、その後、惜しくもお別れしたところまで記述しました。

 

その後のお話。

【パート6】痛みレベル☆☆☆☆

神サポーターが帰ってしまった後、何人かの看護師(助産師)さんが入れ替わり、腰を押してくれました。

しかしながら、ほんのわずかな時間でも誰も押してくれる看護師さんがいない時には、陣痛の痛みは本当に辛く、、何度も何度も「いたああああああああああい!!!!」と陣痛室でめちゃめちゃ叫びまくり痛みを乗り越えます。声が枯れた。喉が痛い。

 

神実習生なき後は、ベテランの看護師さん(助産師さん)が肉厚の温かい手で腰を押してくれるわけですが、これもまた上手。若手の看護婦さんは、正直心もとない;;

人によって、よってこうも痛みが違うのかと驚きます。そして永遠に私の側にいて。お願い。 妊婦はどこをどのくらいの強さで押してもらったら楽になるのか的確に伝えるスキルが必要です。数ミリの誤差は命取りです。

そして、押す側は、どこを押した方がいいのか、強さはどうか、的確に確認することが大切です。立ち会いをするパートナーは絶対にマスターしておくべきスキルと言えます。間違ったらものすごい怒りを買うでしょう。

 

ちなみに、私の場合、大きな病院での出産だったため、緊急での出産案件が来たりで、一時看護師さんたちが慌ただしくなっていなくなったり、そうかと思えば、急にバリカンの音が聞こえて来たり(おそらく帝王切開のために陰毛を剃る音等)と、自らが苦しみながらも、お産の形は様々だ;;と実感しました。

 

 【パート7】痛みレベル☆☆☆

おそらく夕方5時過ぎ、泣きながらトイレに行きたい旨を看護師さんに伝えます。看護師さんは、ひたすらベッドの上で用を足していいよと言うのですが、流石に勇気は出ないし、仰向け続きで体位を変えたい、しゃがみたい、安心してトイレをしたいという強い希望を伝え、かなり無理を言って看護師さん同伴の元車椅子でトイレに行きます。

看護師さんはトイレの個室の外で待機しますが、2分もしないうちに、「赤ちゃん出て来たら危ないからもう帰りますよ。これ以上はダメ。」と言われ、陣痛室へ帰ることに。この辺りから少し体が楽になった気がします。

その後、ベッドの上でしゃがんで丸まっていると陣痛までの少しの間、わずかながらも楽に過ごせると気づきます。

 

 その後、お手洗いについては、トイレに行くことは許されず、お股にカテーテルを刺され、尿がバッグに溜まる処置を施されます。ぴえん。

 

ちなみに、ドクターは研修医の先生が多く、フレンドリーで定期的に様子を見に来てくれていました。まあ、割と年の近い男性の先生ばかりだったんですが、今考えるとものすごい醜態をさらしていましたね。私はあんまりそういうの気にしないタイプですが、気になる方は大きな病院は避けたほうがよさそうですw

 

【パート8】痛みレベル☆☆☆☆☆☆☆

(ここからはあまりにしんどすぎて、そしてお産から時間が経ちすぎて記憶が曖昧・・・)

 

陣痛の痛みがかなり強くなり、おなかに装着した波形が規則正しい波形を描いたころ、看護師さんに赤ちゃんがどの程度降りてきているのか見てもらうことになりました。これは、ガウンをめくられ、おマタを見られます。(って言っても苦しみすぎて、衣服は、はだけまくってるんで今更何をって感じですが。)

 

目視の結果、看護師さんから「(赤ちゃんの)頭の毛が見えるよ!!頑張って!」と告げられます。

衝撃。おマタから赤ちゃんの髪の毛が見えるってどういう状況!?いや、まあ産まれてくるってそういうことだよね、と内心、いろいろ考えました。(勿論、生まれてきたわが子はフサフサbabyでした。)

その後、「小豆(あずき)大くらい、開き始めてる!頑張れがんばれ」

(小豆からみえる、あかちゃんのけ!!!!)そして、さらに壮絶な痛みが続き、看護師さんが再びチェック、「金時豆くらいになったよ!!!がんばって!」と報告を受けます。うえーん、まだ金時豆。思わず指でどのくらいかと測りました。

 

このあたりから、「うーーーーーん」と痛みが加速し、唸り、何かを押し出したい気持ちが出てきます。

そして、こんなにいきんだら、うんちが出ちゃんじゃないかという不安がよぎります。

「看護師さん!!うんちが出ちゃう!」

「出ていいよ!大丈夫!普通のことだから心配しないで大丈夫!」

まあこんな会話が続くわけです、そしてちょこっと、うんちが出ちゃうわけですね。そして拭き拭きしてもらいます。

そうかと思えば、酸欠なのか、めちゃくちゃ眩暈がして地球が回り始めます。何が何だかもうよくわからない。気持ち悪いことを告げると、枕元にゲロ袋がおかれ、いつでもOK!どんな状況でもそれなりに何とかなりそうな状況が整います。そう、ここは病院。怖いもの無しだ。怖いと思うのは自分の心。強く生きろ、母になるんだ!

 

痛みについては、同室のママさんが「グレープフルーツ(=骨盤)丸ごとがメリメリっと中心から割れる(そして赤ちゃんが中心から出てくる)感じ」と表現していました。

まあ、骨盤崩壊ですよね。

 

【パート9】痛みレベル∞

いよいよ金時豆のサイズからお産が進み、陣痛室から分娩室に移動となります。

ベッドのまま移動され、ベッドがガンダムのようにガチャガチャっと組み変わり、いわゆる分娩台(足が左右に分かれて踏ん張れる形)になります。

 

そして、ドクター(男性)から正式にいきんでOKの合図が出ます。そして、的確な呼吸法の指示、「すってー、はいて、はいて、はいて、最後にもう一度、全部はくー」(だったかな)、体のすべての息を使って、赤ちゃんを押し出します。まあなんていうか、経験したことのないような痛みがやばい。小豆サイズから握りこぶし二つ分ほどの赤ちゃんの頭が出ようとしてるわけですから。そして、確実に赤ちゃんが下に下がってきている感覚がします。

そして、どのタイミングだったか、赤ちゃんの頭が自分の骨盤にガツン!とはまる衝撃の痛みが起きます。

「上手、上手、その調子だよ」励まされ、お産が進みます。そしてラストスパート、

「ちょっと広げるね」(だったかな)と声を掛けられ、思いっきり看護師さんの手がおまたの穴を広げ、「ぐーーーー」っと皮膚を引き裂かれます!!!

 

その瞬間、悟りました、妊娠中にやっておくとよいとされる会陰マッサージ(説明は省きます)なんてものは、所詮意味のないものだ(注:個人の感想です)。セルフマッサージでおマタが柔らかくなんてならない。だって看護師さんが力いっぱい広げてやっと赤ちゃん通るんだから・・・。

 

「先生、この呼吸、何回続けたら赤ちゃん出てきますか?」

「うーん。5回かな。頑張ろう、5回で産もう!」

何となく、お産に終わりが見えてきたという安堵。頑張ろう。長かった。

あと少し。

 

【パート10】痛みレベル∞

ドクターのリーダーシップのもと、深い呼吸を繰り返し、最終的には3回ほどわが子が出てきてくれました。出てくるときは、出てきたという体感なく、「生まれました!!」(だったかな)と言われ、「ああもうお腹にはいないんだな。」という寂しさと生まれてきてくれてありがとうの気持ちでいっぱいになりました。

20日から始まった長い登山は21日の午後8時頃に無事、頂に到着しました。

 

 

ちなみに、お産が終わったから終わりというわけではなく、胎盤を出す処置や、裂けた傷おマタの傷口を麻酔なしで10針ほど縫う処置がめちゃめちゃ痛い。お産より痛いという人もいるらしく。途中で麻酔も打ってもらいましたが全く効果はありませんでした笑

私の場合、赤ちゃんが出た後の子宮の収縮の戻りが悪く、1リットルの出血と多く(一般的には200-300、500までが正常値)でおマタの中にガーゼ10枚を詰めて、その日は就寝でした。また、お産も長引いたこともあって38度の高熱を出しながらの出産だったため、その日は24時まで病棟に帰れず、赤ちゃんとのちゃんとした対面も翌日となりました。ちなみにおマタの裂け具合も第3度となかなか裂けました。

そのため、翌日は車いすでしたとさ。また、数日間はおマタもお尻も痛すぎて、また、息子がおっぱいを吸うたびに子宮が元のサイズに戻ろうと収縮する痛みが襲ってくる。

まあ、ボロボロですね。産後は交通事故後と同じとはまさしくその通りです。

 

参考)おマタの裂け具合

①第1度会陰裂傷:会陰皮膚のみ,腟壁粘膜表面のみに限局し,筋層には達しない裂傷
②第2度会陰裂傷:球海綿体筋や浅会陰横筋などの会陰筋層に及ぶが,外肛門括約筋に
は達しない裂傷
③第3度会陰裂傷:外肛門括約筋や直腸腟中隔に達する裂傷
④第4度会陰裂傷:第3度裂傷に加え,肛門粘膜や直腸粘膜の損傷を伴う裂傷

 

 

【まとめ】

命の誕生は想像以上に過酷でした。

そして生まれてきた息子は本当に尊い。陣痛中は、生命はみんなこうやって産まれてくるんだと耐えながら、何度も何度も言い聞かせ、出産を終えました。

 

初めての出産でコロナ禍ということもあり、夫の立ち合いもなく、不安でしたが、神ハンドを持つ実習生や勤務を交代してまで初めから最後までついてくださった看護師さん、泣きじゃくりながらいる私を温かく受け止めたくれた研修医さんに囲まれ、本当に私は幸せ者だと感じています!そして、可愛い息子と一緒に今日を迎えられていることが本当にうれしいです!

 

長くなりましたが、最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!

みんなも産後のママさんいたわってあげてね!

 

以上!