好きな人と生きていく

ゲームが好きな夫(J-Snake)と妻と子供の話。

お産体験記(前編)

ご無沙汰してます。J-Snake妻です。

この度、第一子長男を無事出産しました。息子の誕生に際して沢山の方にお祝いのメッセージやおむつやお尻拭き、おもちゃなどをいただきまして本当にありがとうございました。

 

今回のお産ですが、初めての出産ということで自分の中では驚きの連続でした。

 

この記事に辿りつく方はおそらくゲーム好きの男性が多いということで、「出産って本当に過酷(精神的にも肉体的にも)」、「産後の母の身体はボロボロ」という強烈なメッセージを具体的な辛さと共に伝えられたらいいなと思っています。

 

私の体験をありのまま記事するので、露骨な表現(端的に言えば、お股とかお尻とかうんちとかおしっことか大量出血の話とか)が出てくるので、苦手な方は注意です。

 

今後、皆さんの身近で尊い命が誕生することになったらこの記事を思い出して、愛を持って、産婦さんを事故の生還者(重症)のように扱ってくれたら嬉しいです。

それでは、長いストーリーの始まりです。

 

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【パート1】苦痛レベル☆

私がら「もうじき産まれるかも」と体調の変化を感じたのは予定日の2週間前(7月19日)の夕方でした。

1回あたりの痛みは生理痛のような、トンカチで腰をガツンガツンと殴られる感覚、「我慢すれば終わる!」と思える程度です。夕方から、ずきずきと2時間おきくらいに痛んでいました。

【パート2】苦痛レベル☆☆

その後、日付が変わった20日深夜0時頃から痛みのレベルが上がりました。

腰がトレーラーに砕かれるような痛みとなります。痛みが2,3時間の間隔から10-12分間隔と一気に短く、1回1分続くので、その間は秒針とすがるような思いで睨めっこ、早く終われと祈り続けます。終われば次の痛みまであと9分休憩...ふぅ、、と一休みです。

これが陣痛の始まりというわけです。

この陣痛、我が子が生まれる21日20時頃まで(その後40時間近く)続くのです。

痛みのエベレスト登山開始。まじ過酷。

 

想像してください、お腹を下した時の壮絶な痛み(の腰Ver)が10分おきに約40時間続くのです。「いつ(赤ちゃん)出てくるの!強烈に痛いんですけど!!!あああああー!」まあ、こんな感じがずっと続くわけです。

よく、「お産は鼻からスイカ」と表現されますがが、私は、陣痛中に何度も「神様、人間の設計完全にミスったでしょーー;;;」「いつまで続くの;;;」「腰がトレーラーに砕かれるーーー」と思い続けました。

 

 

【パート3】苦痛レベル☆☆☆

午前7時半、痛みの間隔が10分を切り始め、病院に電話。入院用品や出産用品をもって通院し、そのまま入院となります。痛みの間隔が更に狭くなるまで病院のベッドでひたすら待つ。待つ。待つ。待つ。

入院手続の際にこの痛みは前駆陣痛と説明を受けましたが、説明の間も腰がトレーラーに殴打されまくり、呼吸もままならず、痛みが来るたびに椅子に座れず床にうずくまるの連続。

(*前駆陣痛とは、本陣痛の予備のようなものらしい。身体が陣痛に備えている状態のようです。

通常、そこまで過酷と聞いたことはなかったので想定外でした。大泣)

 

また、入院時に医師の内診(膣からエコーの棒を入れて子宮や中の赤ちゃんの様子を確認すること。)を受けても、子宮口は全く開いておらず、「こんなに痛いのに開いてないってどういうこと!?」と唖然としました。

(ちなみに出産時には子宮口は10センチ開くと言われています。10センチの穴から赤ちゃん出てくるってすごいな、おい、、、!)

 

 

そして午前7時から翌日深夜(午前)3時位まで約10分おきの痛みが永遠に続きます。20時間。トイレに行くまでの100mの間に陣痛が来たら動けなくなって廊下でうずくまる。お願い今は傷まないでと祈るような気持ちで歩く。途中、看護婦さん達に介助してもらってベッドに戻る。そしてまたひたすらベッドで陣痛に耐える。この繰り返しです。

 

ちなみに、自宅で陣痛が起きている間、夫はノータッチで痛いのは私の仕事でしょって感じでした。まあ痛過ぎて、夫がどうとか、そんなのどうでも良くなります。

 

【パート4】苦痛レベル☆☆☆☆

さて、気を取り直して。

午前7時に入院した後も相変わらず10分おきにトレーラーが腰を横行していた訳ですが、翌日、午前3時頃に工事が本格化したのか痛みが変わります。ドリル導入といったところでしょうか。

腰から骨盤に痛みがぐっと下がり、「身体の中で何が起きた」と実感します。痛過ぎてナースコールを押して内診を受ける。

子宮口が3センチ開いていることを確認。やったあ!!お産が進んでると安堵。

しかしながら生まれるには10センチ開かないといけない。思わず3センチを指で測りました。そしてまだまだ先は長いことを実感。

 

【パート4】痛みレベル☆☆☆☆

ここからベッドのある病室から陣痛室に移動(21日午前7時半頃)、お腹に心電図のような機械をつけて、赤ちゃんの心拍を図り、波形を見ながら陣痛を乗り切ります。

波形が高くなると陣痛が来ているサイン。

 

しばらくすると助産師さんから「看護学生さんが出産に立ち会って見学してもいいですか?」と言われます。私は「ということは今日生まれるかも!もうすぐなのかも!」と内心喜び、快く承諾。

 

しかし、その後もお産が進まず、膣の中から子宮に風船を入れて人工的に子宮口を広げる処置(通称バルーン)をします。100mlの容量の風船をお股から器具を使って挿入します。風船の力で子宮口を広げる作戦。

 

しかしながら、処置後もお産は進まず、点滴で陣痛促進剤を導入し強制的に陣痛を起こすことに。本来持っている人間の力ではなく、医療の力で陣痛を起こすってことなので、まあこれが痛い。トレーラーとダンプが私の骨盤を工事し始めます。登山してたと思ったら自分の体が山だったわ、切り崩されてたわ、みたいな。

ちなみに陣痛中は水も飲めないことになっていて、喉が乾いたら氷をもらって舐めます(トイレに行ったら赤ちゃんが出てきてしまう可能性があると思われる。)

そして体感で3時間くらい経過した頃、思い切って「さっき氷舐めてからどのくらい時間が経ちやしたか?」と助産師さんに時間を確認。

ところが15分しか経っていなかった。。。10分おきの陣痛を1分耐え続けたことにより、短い時に縛られ、時が歪みました。なかなか辛い。悲しい。

 

【パート5】痛みレベル☆☆☆☆

陣痛の痛みの訪れは赤ちゃんの心音と繋がっているのか、お腹につけた機械の波形でわかります。陣痛促進剤により陣痛が定期な感覚になると、綺麗な山ができ、助産師さん達も、「もう少しで痛みが来るよ!吸って!」と声をかけてくれたり、痛みに合わせて腰を強く押してくれたりします。この技がまさに神業。神は貴方でしたか!!!助産師さんたちの神業により荒れ狂う冬の日本海に光が差し込みます。

私の場合、たまたま運良く現場実習に来ている看護学校の先生(実習生といってもプロの域)がつきっきりでいてくださって、ずっと痛みと共に腰とお尻を押し続けてくれました。本当に感謝しきれません。この感謝は永遠に忘れないでしょう。フォーエバー。

実習時間の関係で途中で帰ってしまう時には悲しくて辛過ぎて「最後まで居て欲しいです。。。帰っちゃうんですよね。。」「行かないで欲しいです;;」と遠恋中の女子高校生みたいに悲しみました。。。

 

 

 

長くなって来たので(3000字)

前半はひとまずこの辺で。

続きはいつの日か...!